心について

彼からの電話を心待ちにしなくなった時、私は幸せなのかそうじゃないのかよく分からない。

 

朝から雨が降っていて、気分が良くなかった。

学校終わりの空は晴れだった。

駐輪場にある大きな木の下に一人でいた。

強く風が吹いて大きな木が揺れて、葉っぱのしずくが落ちた。

だから私にだけ、もう一度雨が降った。

私の心模様を空は全部知っているような気がした。